秘訣22
人員整理は親子で実行する
秘訣22
人員整理は親子で実行する
承継の前後で人員整理をするときは、先代と後継者の二人で話し合い、一緒に進めていくことを勧めます。
先代のもとで働いてきた従業員は、誰よりも会社のことを熟知しています。それは場合によっては後継者以上です。それを切るということは、貴重な経営資源を自ら手放すようなものです。組織を新しくすることのメリットと、これまでの実績や信頼、経験による知や技を失うことのデメリットをよく考えなくてはいけません。
理念を承継することが大切だという話をこれまでにもしましたが、人材が入れ替わってしまえば理念を引き継いでも一からやり直しになってしまいます。「この人に本当に辞めてもらって大丈夫か」「他の職員でカバーできたり、補充したりができるのか」といったことを、現場の意見も聞きながら慎重に見極めるようにしましょう。