秘訣13
個人資産と会社の資産を切り分ける
秘訣13
個人資産と会社の資産を切り分ける
資産の区別や整理は、素人が行うには大変な負担になります。まず、どこにどんな資産があるのかを貸借対照表に照らして探さなければなりません。従業員を使って探す場合が多いですが、そうすると本業が疎かになってしまいます。Fさんの息子さんも自分たちでやるのは無理だと早々に諦め、私に依頼してきました。
不要資産は廃棄。売却などで財産をスリム化しますが、いつでも簡単にポイと処分したり、譲渡したりできるわけではありません。
たとえば、使っていない土地はそもそも利用価値が低いことが多く。売りに出してもなかなか買い手がつきません。
ボートももう使わないので本当は売却したいのですが、完全な中古品でほとんどタダ同然の値段でしか売れません。すると、売却することによって損失が大きく出てしまいます。経営ヘの影響が少ないタイミングを計って売りに出さねばなりません。
事業承継や相続のときが、資産の洗い出し。整理の大きなきっかけになります。一から始めるのは気が重いことだと思いますが、そのままにしておくといつまで経っても不透明なままで、ますます区別や整理が困難になっていきます。「今がそのとき」と腹をくくり、親子で取りかかっていただきたいと思います。